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project Sの参考資料として、



本ならではの仕掛け



というアンテナをめぐらして

ブッキッシュな本を渉猟して

みたいと思います。



ブッキッシュ(bookish)とは

本の虫、とか

机上の空論のような、本の上だけの

実際的でないこと、

というようにマイナスな意味を表します。

でもここで探してるのは

まさに本ならではの仕掛けを持つ、

本の中の本 という意味の

ブッキッシュな本のこと。



まず最初に紹介するのは

新潮文庫 「生者と死者」泡坂妻夫 

seijya.jpg


10年前に発行された、凄い本です。

リードに「史上初、前代未聞驚愕の仕掛け本」

とありますが、誇大広告ではありません。

表紙にも

「消える短編小説」入ってます!

という赤字のキャッチが添えてありますが

まさに煙のように、それまで読んでいた短編が

消えてしまうのです。



この本は絶版なので、未読の方のために

仕掛けを説明します。

まずこの本はフランス綴じです。

「フランス綴じ」とは一定ページ毎に袋とじに

なっている古典的な装丁のスタイルです。

普通読者はペーパーナイフでそれを切り開きながら

読み進めていくわけです。



この「生者と死者」は、16ページごとに

袋とじになっています。

はじめに袋とじのままそのまま読むと短編です。

その後、袋とじを開くと長編小説ミステリーに

なってるというとんでもなさ。

一度袋とじを開いてしまうと、短編が消える

(長編の一部になる)というアクロバティックな

趣向の本です。


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