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 諸星大二郎『妖怪ハンター』第三話「生命の木」に
出てくる善次の
「みんな ぱらいそさ いくだ!」というセリフは
圧倒的印象を持って今も脳裏に刻まれている。

この話の元ネタになってる
「天地始之事(てんちはじまりのこと)」は、
長崎の隠れキリシタンの間に伝わる聖書の翻訳書だ。
その内容は長い潜伏時代を経て、キリスト教の教えが
仏教や土俗信仰とミックスされ、変形したものとなっている。

どう変形してるかというと例えば、
創造主”でうす”を大日如来を意識した形容で描写したり、
世界の構造を仏教の十二天を踏まえたり。
また、あだん(アダム)とゑわ(エバ)が楽園にいたとき既に、
子どもが二人いたり。”たんほう”と”ちころう”という
名前なのだが、太郎と次郎が訛ったせいではないか
と推測されている。
 知恵の実は”まさんの実”として登場し、蛇のかわりに
堕天使ルシファーならぬ”じゅすへる”が知恵の実を勧める。
あだんに知恵の実を食べさせたゑわ、じゅすへる、じゅすへるに
賛同した”あんじょ”(天使)達はみな中天という世界に
追いやられ、そこでなんと天狗になってしまう。
 新訳聖書にあたる部分も独特だ。
聖処女マリアは”びるぜん(virgem)丸屋”。
丸屋の奇跡描写もかなりユニーク。

 いつかこの「天地始之事」を豆本化したいという野望を
持っていた。そしてこのたび抜粋ながら完成した。
豆本の詳細は次記事。
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コメント

諸星大二郎『妖怪ハンター』私も大好きです♪
「天地始之事」の豆本化、楽しみにしています(≧∇≦)/
瞳硝子│URL│05/30 00:13│編集

瞳さんどもですー。諸星作品の中でも
とりわけ『暗黒神話』『孔子暗黒伝』と
この「生命の木」は私にとって別格です~。
quu│URL│05/30 02:09│編集
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