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以前の記事に書いたことをきっかけに
新作「奇妙な園」を作りました。
ken01.jpg
65mm × 50mm 54ページ

動物寓意譚のうち、寓意の部分をはずして
奇妙な生態を選りすぐりました。
ビーバーの話は「伊曽保物語」とかぶりました。
すきなんです、この生殖器を噛み切る話が。

「マンドラゴラ」のときのように
かっこつけのために、ブラックレターフォントで
機械翻訳の英文字を固めてあります(今回はタガログ語)。
その後に和文を載せています。
ken02jpg.jpg
ken03jpg.jpg
6月29日まで、book cafe MOTOYAさんの
「手づくり本フェア」にて展示販売中です。
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赤レンガや○○美術館で展示販売するので出しませんか?
出展料は数万円です。展示期間は一週間弱です。
場合によっては海外での展示もあります。

団体名称をさらすのもどうかと思うが最近だと
クリオアートさんと
ハートアートコミュニケーションさん。
大抵はうちのブログを見てというのが多いのだが、
今回は現在展示中の「MOTOYAさんで見て」
と具体的な展示名があったのでちょっとびっくり。

ちゃんとした団体なんでしょうが、ウチごときに
声かけてくれるのが不思議。
5桁出展料は無理です
お返事しませんすいません。

多少持ってる自惚れをふいに小突かれて
自分にイラっとする。
ミーハーな私には○○美術館という名前だけで
クラっときますが、
昨今の美術館事情が書かれたこんな記事も。
東京は初台にあるブックカフェMOTOYAさんで
開催されてます「手づくり本フェアVol.6」。
今年も参加させてもらってます。
(~6月29日まで。※月曜・火曜 お休み 
 14日、15日は17時~20時)
MOTOYAVol6.jpg
凱留狗は二種類の豆本を出展してます。

「砂粒話-仕掛け版-」
「奇妙な園」

「砂粒話」は、コチラにもちらっと書いたように、
以前行われた「一千一秒物語展」に合わせて作った、
稲垣足穂をリスペクトしたミクロなお話集です。
その「仕掛け版」と申しますのは、
本文をトンネル状にくり抜いてあるから。
書影03
お話の視点が、より小さいものへと
ミクロコスモスをどんどん潜っていくのに
合わせて、本の体裁も奥へ奥へと分け入って
迷宮に誘おうという趣向。
と、こう書くとなにやらいかにもな感じですが
はてさてそれをどこまで実現できてますやら。

表紙の小さな丸い穴は、A感覚を表してるかのような
「人間人形時代」(工作舎)へのオマージュです。
確か絶版になっていて伝説の書と言われたものですが
今見たら復刻してAmazonで買えるんですね。いい時代です。

アフィ貼ったけど古本だとさらにお安いナ。
この杉浦・正剛流れで「全宇宙誌」の復刻も
ぜひぜひ期待したいものです。

それと 「砂粒話-仕掛け版-」のソフトカバー版も数冊
作りまして、それはMOTOYAさんに2冊だけ
置いてもらってます「豆本の教室」の限定付録として
つけさせてもらいました。よかったらこちらの
大きな豆本の方もよろしくお願いします。

 今回の展示で、豆本がらみの出展者さんは、
多分新作を出してらっしゃるのではないでしょうか。
私の新作豆本は「奇妙な園」です。
詳細は次の記事にて。
中世動物
『ピーターバラ中世動物譜』(雄松堂)を
書店で触らせてもらったことがあります。
動物の美しい挿絵が組み込まれた、
大層豪華な写本(14世紀)のファクシミリ版です。
売り文句は「ゴシック芸術の最高峰をきわめた彩色写本」。
金泥に彩られた動物たちの絵と、それをきっちりと囲む
ゴシックアドラータ書体(ブラックレター)、そして
踊るように美麗な飾り文字。
あぁ、これが読めたら楽しいのに。とつくづく思い、
読めるものを豆本で作りたいと思い立ちました。

 調べてみると、このような動物寓話譚は、
12~13世紀のイングランドを中心に、
写本として盛んに作られたようです。

これら動物寓話譚のネタ元は、
2世紀頃の『フィシオログス』。
『フィシオログス』は、今となっては名も無き
キリスト教徒達が、アリストテレスやプリニウスの
博物書から引用した博物学的知識を
キリスト教的教訓とからめて再構成した寓話集。

 実在の動物に加え、伝説上の幻獣たちも含まれています。
当時としては鋭い指摘だったり、逆に、今考えると
奇想天外な出鱈目を真面目に記してあったりして面白い。
寓話の内容がわかると、奇妙な図像の謎が解け、
バロック建築等に刻まれた装飾の意味を
絵解きするのにも役立つはず。

 その後15世紀に活版印刷が発明されると、
大航海時代の新発見と、まだ見ぬ異境への憧憬が
加速されて、その幻想度は増々深まりつつ
博物学的知は更にどんどん加筆されました。
16世紀、マイデンバッハによる『健康の園』
(Hortus Sanitatis)という、動物寓話譚を引き継ぐ
興味深い百科全書は、オンラインで閲覧可能です。

そして実は今回の豆本タイトル『奇妙な園』は、
この『健康の園』にちなんでいたりします。
  
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