FC2ブログ
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
 豆本がちゃぽんを始めて10年経ったそうです。
私も数回参加させてもらいました。
このたび豆本がちゃぽんの10年を振り返る
嬉しい素敵な本ができました。

「B4変形サイズの本です。
10年間に豆本がちゃぽんに入った本の写真やデータ、
この本のために書いてもらった作者コメントを掲載しました。
どんなふうに豆本がちゃぽんが作られてきたかが、
全体像の中から見えてきます。
真ん中にはポップアップをつけました。
100円を矢印に従って入れるとカプセルが出てきます。」
 (作品紹介文より)

一冊1500円。凝った造本にウキウキです。
詳細は、赤井都さんの言壺へ。

10年を記念して、「豆本がちゃぽん10周年」の展示が
東京堂書店1~3階奥階段スペース&カフェ壁
で行われています。5月いっぱいです。

さて、東京堂書店から歩いて数分。
今度は三省堂書店本店の
1階に展開している神保町いちのいちさんの
「豆本書店」を覗いてきました。
IMG_4784[1]

入口脇に「豆本書店」の看板があり、
外からも豆本たちが見えるようになっています。
20名の作家からなる多種多様な豆本の数々。
ご縁があって、凱留狗工房の豆本も扱って
もらってます。

クラシカルな机の上に扉付きの棚が置いてあり
扉を開けてサンプルを自由に閲覧できます。
商品は、サンプルに付いてるアルファベットを
たよりに、引き出しから見つけます。
IMG_4785[1]

 店内入ってすぐ左手。可愛く凛々しく
陳列されておりました。

納品商品一例↓
01ホテル
書影03
スポンサーサイト
中世動物
『ピーターバラ中世動物譜』(雄松堂)を
書店で触らせてもらったことがあります。
動物の美しい挿絵が組み込まれた、
大層豪華な写本(14世紀)のファクシミリ版です。
売り文句は「ゴシック芸術の最高峰をきわめた彩色写本」。
金泥に彩られた動物たちの絵と、それをきっちりと囲む
ゴシックアドラータ書体(ブラックレター)、そして
踊るように美麗な飾り文字。
あぁ、これが読めたら楽しいのに。とつくづく思い、
読めるものを豆本で作りたいと思い立ちました。

 調べてみると、このような動物寓話譚は、
12~13世紀のイングランドを中心に、
写本として盛んに作られたようです。

これら動物寓話譚のネタ元は、
2世紀頃の『フィシオログス』。
『フィシオログス』は、今となっては名も無き
キリスト教徒達が、アリストテレスやプリニウスの
博物書から引用した博物学的知識を
キリスト教的教訓とからめて再構成した寓話集。

 実在の動物に加え、伝説上の幻獣たちも含まれています。
当時としては鋭い指摘だったり、逆に、今考えると
奇想天外な出鱈目を真面目に記してあったりして面白い。
寓話の内容がわかると、奇妙な図像の謎が解け、
バロック建築等に刻まれた装飾の意味を
絵解きするのにも役立つはず。

 その後15世紀に活版印刷が発明されると、
大航海時代の新発見と、まだ見ぬ異境への憧憬が
加速されて、その幻想度は増々深まりつつ
博物学的知は更にどんどん加筆されました。
16世紀、マイデンバッハによる『健康の園』
(Hortus Sanitatis)という、動物寓話譚を引き継ぐ
興味深い百科全書は、オンラインで閲覧可能です。

そして実は今回の豆本タイトル『奇妙な園』は、
この『健康の園』にちなんでいたりします。
eve1.jpg
パラボリカで中川多理さんの
サイン入り本書を手にしました。
ブックデザインはミルキィ・イソベさま。

掟破りな造本です。
一見、寒冷紗がヒラヒラして花布も丸見えで、
表紙をつける前の段階で途中放棄してしまった
そんな本文だけのような本。

残酷なまでに剥き出し。
嫋やかに剥き出し。
多理さんのお人形に通じるよう。
古色蒼然としていて、降り積もった時間を
擬態している。

中の画像も勿論素敵で。
宝物がまた一つ増えました。

「イヴの肋骨」中川多理人形作品集
多理さんの人形を知ったのは確か
「人形寫眞文庫」で写真を見たのがきっかけ。
前記事の2011年「侵蝕」展へは
三浦さん目当ての私と
日比谷カタンライブ目当ての旦那の利害が一致して
二人で行ったのですが、
中川さんの「白い海」展もそのとき同時開催されていて。
そこで初めて実物を拝見し衝撃を受けました。

白くて虚ろで怖いほど美しい。

2012年の『薄明穹』、
2013年の「諸星大二郎トリビュート展」
そして今回の「Little Creatures展2」。
と、追いかけてきて、まだ二年ほどの俄かですが
すっかりファンです。

そしてなんと今回ご縁ができて
Little Creatures展に出展されていた仔が
ウチの子となりました。

1308090.jpg
箱からしてすでに多理さんワールドでワクワク。

1308093.jpg
膝立ちポーズが好き。
頭部と胸部が粘土で、胴体と手足が
羊の皮製。クロスボディというものらしく
手、足、しっぽにはワイヤーが入っていて
色々ポーズが取れます。初期のジュモー人形とかも
クロスボディだったとか?
継ぎ接ぎ模様も露わな、
先っぽがちょこんとした手足は
ティム・バートンのサリーみたいで
凄く可愛い。死体パーツをつなげたのかなぁ。

1308094.jpg
表情は儚げでとろけそうで
頭をなでると子猫の感触。タマリマセン。

1308095.jpg
創作人形に対して冒涜かもしれませんが
ゴス衣装を無理やり着せてみた。

1308096.jpg
このあどけなさは無敵です。
メロメロです。

1308097.jpg
箱書きを解読すると...
”夏の猫の擬態をする子” 
と読めるような。。
ということは。
頭部は擬態で、本体は
あのよく動く水色のしっぽだけかもしれない!

チラっと、
美登利さんドールとの2ショット。
1308092.jpg


昔も今も大して詳しい訳ではないのですが。
80年代のサブカル女子だった私は
当時球体関節というと
ハンスベルメール、四谷シモンから入って
天野可淡が一番好きでした。

80年代初頭、パルコの可淡さんの個展に
行ったとき、可淡さんが気さくに
話しかけてくださって。
作品のイメージを裏切る、溌剌とした元気な
お姉様でした。
当時のもう30年ぐらい前のDMが
出てきたので参考までに。
これと照らし合わせると
発表されてる可淡年表が
微妙にズレてるような気もします。

1982年
可淡11

1984年
可淡10

1989年
可淡12

1984年のは、宛名書きが手書きでして。
もしかしたら可淡さんの自筆かしらと思うと
ミーハーな私は嬉しくなります。
可淡さんが事故で亡くなってからは
人形方面に足を向けることは
余りなくなりました。

その後は、押井監督の攻殻機動隊アニメがらみの
「球体関節人形展 DOLLS of INNOCENCE」の
2004年までご無沙汰でした。
INNOCENCEの展示で三浦悦子さんを知り、彼女の展示を
時々追いかける程度。
スーパードルフィーの存在を知ったのも
この頃だったかな。

球体関節成分は少な目だけれど、2007年の
横須賀美術館「澁澤龍彦幻想美術館」も忘れられない展示。
巌谷国士氏のトークショー付きで
がっつり鑑賞してきました。
展示の象徴とも言える天使像(四谷シモン作)は
天井近くつりさげられてて遠くて残念だったのですが、
その後5年を経て去年思いがけずこの天使にバッタリ。
青木画廊に何の宣伝もなくおもむろに置いてあって
偶然再会。背面も含め細部までじっくり見れてしまった。
シモンさんと言えば。NHKの「知るを楽しむ 
澁澤龍彦 眼の宇宙]での澁澤さんを悼む
インタビューにはとても感動しました。

2010年清水真理さんの「片足のマリア」展を兼ての
『アリスが落ちた穴の中 Dark Märchen Show!!』上映は
嬉しかった。
人形熱が本格的に再点火するのはこのあたりから。
震災の年の5月、ヴァニラ画廊での「邪神宮」はとてもよくて
豪華なメンツによるトークイベントも楽しかった。
その流れでパラボリカでの三浦悦子「侵蝕」展へ。
浅草橋通いがすっかり板についてきた頃です。

翌2012年、瞳さんに誘われて、
玩具館 『三隣亡vol.0』に参加したことで、
俄然私を取り巻く世界が変わり、人形作家さんという
雲の上の人たち(美登利さん、八裕沙さん、是空さん
赤色メトロさん)とお話できる機会ができ、
そのご縁で拝見した「夜想+ピグマリオン・人形展」
は見応えがありました。

今年初旬に行われた『三隣亡vol.1』では
お店番のあいだずっと林美登利さんの
クラゲ姫と空間を共にできる僥倖にみまわれ
お店番や追加納品ついでに
ギャラリー新宿座の「清水真理20周年記念個展」へ
何度も足を運ぶことができ、堪能しました。
  
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。