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3D系が少し溜まってきたので、
『駄3D』というブログで整理することにしました。
立体視がお好きな方はそちらへもぜひ。

マンドラゴラ、アリス箱をようやく発送できたのですが
お一人だけお返事いただけてません。
K野さま、お心あたりありましたら
qubok@tbb.t-com.ne.jpまでご一報ください。
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vewer.jpg
ステレオビューアー試作。単純な直方体です。
一見、アメージングカードの劣化版といったかんじですが
写真を交換できることと、背面が抜けてるので光を透かせる
という二点が良いところ。
このままだと鼻がぶつかるので、鼻穴を開けないといけません。

 長四角に覗き穴というので、星のおうじさまの羊箱を連想。
あ、もしかしてあれって立体視箱?
と、一瞬ひらめきましたがよく思い出してみると穴が三つなので
違うっぽい。

 さて次にいよいよステレオ写真撮影です。
ステレオカメラっていうのはあるのですがかなり高価。
デジカメでも携帯でも、ちょっと横にズラして撮ったものを
二枚並べればいいのですが、ガイドかなんか用意しないと
中々に難しそう。

 手っ取り早いのは、インスタントカメラを2個用意して
ガムテープでぐるぐる巻いて即席ステレオカメラにしちゃう。
でもそれだと使い捨てだしなぁ。

 結局私が選んだ方法は「大人の科学」でした。
二年も前に発行されたVol14がズバリ、ステレオカメラなのです。
amazonだとプレミアついた中古しか出てないけど
学研HPから定価でまだ購入できます。

 組み立ては子供にさせ、30分ほどで作ってもらいました。
付録のステレオカメラはピンホールカメラでもあります。
アナログなこのトイカメラ、可愛い奴です。
ちゃんと三脚もつくしね。
付録だけでなく、雑誌の中味も充実してて、
前述のIBAでご一緒した、昔も今も憧れの人・細馬さんが
ステレオ対談なさってました。

 とりあえず手持ちのガーゴイルを被写体として、
「大人の科学」の付録、ピンホールステレオカメラを使って
ステレオ写真を撮ってみました(平行法)。
02.jpg

これで一応環境は整ったわけで、あとは
「あの」世界を覗くために、かっこいいジオラマを作れるといいのですが
そういうスキルは全く無いのが今後の課題。

ひとまず三回にわたって記したステレオマイラブは
これにて(了)。

追記(1/2)
デジカメに定規を当ててちょこっと平行にずらしたら
ごくお手軽にステレオ写真が撮れました。
フィルムだとやはり現像代がかかってしまうので....

海洋堂の白騎士をデジカメで撮ってみた↓(交差法)
sirokisi3.jpg

 ビューマスター(View-Master)という子供用玩具がある。
私が持ってるのは随分前にトイザらスで買ったTYCO製で,
ボタンを押すと豆電球が付くLIGHTED仕様。千円くらいだった。
viewmasuter.jpg
まん中のくぼみに円盤状のリールをはめ、レバーをかちゃかちゃ回して
立体画像を楽しむもの。
リール
1枚の円盤に14枚の小さな画像があるので絵柄が7種類となり
大抵3枚セットなので合計21場面楽しめる。
TYCO製の別売りのリールもそのとき一緒にいくつか買い求めた。
多くはディズニーアニメなのだけど「Dinosaurs」という恐竜シリーズは
中々に迫力だ。

 ステレオ検索してたらこのリールでアリス物があることを知ってしまった。
ここ一週間ほどステレオ熱が再燃してる身としてはどうしても見逃せず、
思わずオクでぽちっと落札。
Alice表紙
人形でジオラマを作ってステレオ撮影したもののようだ。
1953年 / GAF Corporation製
ちょっと見ずらいけどレンズを通してデジカメに撮り交差法用に並べてみる。
Viewmaster

 裸眼で立体視するのもよいのだけれど
密閉された空間をレンズで覗きこむときの没入感は
たまらないものがある。

現実空間の延長の中で見る異世界よりも俄然トリップ度が高い。

だからツールとしてビューマスターは理想なのだけれど
これを自作するのは少々ハードルが高い。
せいぜい紙製の簡易ビューワーあたりが妥当なところかと思う。

 ところで、前述のフランスの骸骨ステレオ写真。
(国王とナポレオンの風刺画らしい。悪魔姿のナポレオンの
後ろにいるのはジョセフィーヌかな)
diablo.jpg

画面右側のみ、電飾らしきものに黒い点が見える。
あな
思うに、これは片方にだけ穴をあけ、背面から蝋燭の光などを
当てて楽しんだ跡なのではなかろうか。
片面にだけ光を射すことにより、ステレオ効果によってその部分の像が
チラチラするはず。

 光源をさまざまに変えて楽しむのは上記のビューマスターでも行える。
背面が半透明なので、七色に変わるLEDなどをあてて覗くのもまた一興。

 ステレオビューワーの背面は透過してるものがよい
という結論をここで得て、更にステレオ記事はつづく。
(お正月にむけて大掃除しなきゃなのですが~^^;)
 きっかけは桑原さんのスコープだった。
ギャラリー椿での展示会で珠玉の世界を覗き込んだ。
スコープ少年の不思議な旅」という本でお名前は知っていたけれど
実際作品を拝見したのは初めて。
本物を覗いて見なければ、あの鮮烈な感動はとうてい味わえない。

 覗くと視野一杯に広がるアナザーワールド。
みるみる体が小さくなっていつしかそのミニチュアな
世界にどっぷりと浸り込む。
 M嬢のおかげで光栄にもご本人と言葉を交わす機会を
得たのだけれど、かつては5mmの豆本を小道具として
作ったこともあるとか。(手製のマーブル模様つき!)
そういう虫めがねが必要なほどの極小豆本は
マイクロブックって言うんだったか。

 桑原さんのスコープが凄味を発するのは
懐中電灯をさまざまに当てたとき。
別に動いたりするギミックがあるわけではないのだが、
なんとも不思議なことに、魔法のように
光と闇が、影が、気配が、物語として立ち上がってくるのだ。

 鑑賞後、かすかな淡いデジャブを掬って
かき集めたら、ステレオスコープだった。
「スコープ」という同じ音からの単純な連想ともいえる。
百万円のスコープとは比ぶべくもないが
どこか通底する匂いを感じた。

 昔からステレオ写真は大好きだ。
飛び出るものならなんでも大歓迎。
だけど気づいてしまった。
本当にステレオで見たいのは、
ハンマースホイが描く部屋のような
シュヴァンクマイエルの操り人形がステップを踏む舞台のような
クロコダイルが横切るストリートのような
そんな空間、「あの」世界。

 15年ほど前、ランダムドットを皮切りにして
一時的にステレオブームが起こった。
私も国際バカスタック協会(IBA)の一員として
慣れない手つきで付け焼刃なステレオアニメを作ったりした。

 以来、目にするたびにステレオ本は一通り買っている。
仏像も宇宙もビンテージなヌードステレオ写真も
最近では任意の点Pも、
それぞれ大好きだけれど、「あの」世界ではない。
探してみても中々みつけられない。
僅かに美術館でよく見かける、名画をステレオ化した
エッシャーなどのアメージングカードの一部と、
フランスの古い作品があったがそれ以外には見当たらない。

無いものは作るしかない、と決意する。(つづく)

無題